nagoemonの個人的備忘録

ほぼ、個人的備忘録。趣味のピアノについて、ビジネス書の読書感想文、お気に入りガジェット、などなど。

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チェック

千と千尋の神隠し

朝は漢字の勉強とピアノ.とりあえず一級はあきらめ,準一級を確実に合格する方向で行こうかな・・・

まあ,今後日記が漢字寄りになると思います.

昼はマチャが淋しくて遊びたいというので仕方なくドライブ.

ボウリングに行こうとしたけど,2人じゃアレなので,宮田を誘うことに.

電話して,宮田の家に行ったら彼女がいて,栗を剥いていた(笑)どうやら晩ご飯は栗ご飯らしい.羨ましい奴だ.

で,マチャと宮田と宮田の彼女と十柱戯に行ってきました.

夜,帰宅し,栗ご飯に対抗して蕈炊き込みご飯を作る.

椎茸,舞茸,榎,占地の4種が入った贅沢品.

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今日の食事は,

060917_2114~0001.jpg


炊き込みご飯

豚肉とピーマンのオイスターソース炒め

挽き割った納豆

昨日の残り,オクラとナメコの胡麻和え

です.満足♪

食後はジントニックを飲みながら,千と千尋の神隠しを鑑賞.見るのは10回目ぐらいだろうか.

この作品にはいくつもの言葉遊びがある.漢検の勉強をしている俺にはぴったり!!

以下,レビュー

★トトロとの類似点・相反点
まず,この作品は「となりのトトロ」と類似しているようで相反していることに気づきます.

トトロではさつき(5月)がメイ(5月)を探す,という「自分探し」がテーマになっているわけですが,「千と千尋の神隠し」では千尋が自分の名とハクの名を探します.

実は湯婆婆も自分探しをしています.湯婆婆と銭婆婆は二人で一人前.「銭湯」を分けた言葉ですね.

今回は「名前を奪われる」という一見不思議な行為がありますが,これは昔の日本を考えるとそう不思議ではありません.
古来,日本では苗字帯刀というぐらい,苗字を持つことは支配階級の特権でした.
支配される側は,支配する側の言いなりにならなければならない.質問をしたりすることは御法度でした.そこで,「千尋」の「尋ねる」という漢字を見て湯婆婆が「贅沢な名だね」と言って取り上げてしまうのです.
ちなみに,千尋の苗字は「おぎの」ですが,字をよく見ると「荻野」ではありません.火のところが犬になっており,これは日本の漢字ではなく,調べてみると中国で「獲物」を表す漢字らしい.
千尋の両親が豚にされてしまったことの暗示のようです.

話が逸れました.トトロとの関係.
「トトロ」でもメイがいなくなる=神隠し,ととらえることが出来ますが,両作品とも,単に「隠れる」のではなく,「本来はそこにあるんだけど見えなくなっている」という思想が根底にあります.

しかし,全く同じかというと真逆な点も多いことに気づきます.
この世界と不思議の町をつなぐトンネルの前に笑う石人の像があります.前にも後ろにも顔があり,まるでローマ神話のヤヌスのようです.(ちなみにヤヌス「Janus」は過去と未来の間に立つ神で,去年と今年の狭間「January」の語源)
この石人も不思議の町と現世との狭間に立っています.
日本でも同じ.トンネルや井戸や穴の付近で幽霊がよく出るのはそのためです.

石人と千尋が並んで立っているところは,バス停でさつきとトトロが並んで立っている構造を思い出させますが,並んでいる順番が逆,ふさふさしたトトロと硬い石人,背の高さ,さつきの「ワクワク」という気持ちと千尋の「怖い」という気持ち,など似ているようで逆の面が目立ちます.
ちなみにこの石人は,トンネルから出てきてもとの世界に戻るときはタダの石になっています.
CMでは「トンネルを抜けると,そこは不思議の国でした」とありましたが,トンネルに入る前からすでに不思議の国に入っているわけです.

トトロとの対比はまだまだあります.
さつきとメイのお父さん,お母さんは子供の気持ちをよく理解し,トトロの存在も認めています.
千尋のお父さん,お母さんは不思議な建物を見ても「テーマパークの残骸だよ」とか言ってそこにある何かを感じようとしません.子供の気持ちを全く理解していません.現代にこういう大人が多いコトへの啓示でしょうか.

引越から始まり,ススワタリが出てくるところまで同じなのに,なにか違いを感じさせる作品です.

★時計と時間
元来,時計台は権威の象徴でした.某T大の旧1号館にも有名な時計台があります.
不思議な世界への入口の建物には時計が2つあります.一つは普通の時計,もう一つは数字が逆になっていて漢字になっています.ここで,現実と湯屋の世界は時間の流れが違うことが予想されます.また,湯屋には時計がありません.そこが時を忘れる場だからです.

この物語には月が4回出てきます.
・ボイラー室へ向かうとき(三日月)
・オクサレ様を洗って元の川の主に戻したとき(十五夜)千がニガ団子をかじるのがシャレになっているのに気づかなければ日本人じゃありません
・沼の底で電車を降りて銭婆婆のところに行くとき(上弦の月)
・ハクと夜の空を飛ぶとき(十三夜)

物語を見ると,千が急に成長しているように見えますが,そうではなく,湯屋の一日で12日分の時間が過ぎ,電車に乗って移動しているうちに20日以上時間が経っています.銭婆の家でお茶を飲んでいるときは2日も経っています.
また,この月の形は千の心情とも一致します.
「この先どうなるだろう」という不安が三日月,「一仕事終えた」という充足感が満月.上弦の月は「不安や寂しさ」を表し,十三夜の月はもうすぐ満月なので「そろそろ願いが叶う」ということを暗示しています.
みんな経験のあることだと思いますが,充足しているとき,仕事しているとき,楽しいことをしているときは時間はあっという間に過ぎていくものです.退屈していれば時間は長く感じます.「生きている」時は時間が早く,「死んでいる」時には時間が遅く過ぎていく.これが主題歌にある「生きている不思議,死んでいく不思議」です.
また,湯屋には季節もありません.中庭の花の中を抜けていくシーンがありますが,梅,椿,紫陽花などいろいろな季節の花が同時に咲いています.
豚小屋へ行く途中の花は石楠花です.というと,当然中田喜直の「夏の思い出」の尾瀬の石楠花色でしょう.千尋にとって夏の思い出になることを示しているのでしょうか.
「邯鄲の夢」という故事とも関係があるかも知れません.
「不思議の国のアリス」でも,時計を持ったウサギが出てきますね.

★たくさん出てくる漢字
いきなり町の食堂には「正月」と書いてありますが,これは前述のとおり,2つの世界の接点を示している文字です.
「目」の看板もたくさんあります.「め 生あります」とか書いてあります.この世界では目玉を食べるようです.とくれば,トトロの「マックロクロスケ出ておいで 出ないと目玉をほじくるぞ」ですね.目玉をくりぬかれたと言えば,ギリシャ神話のオイディプス王ですが,ディープになりそうなので止めておきます.

★仕事をしないと生きられない
不思議の世界では「仕事を持たない者は生きられない」とあります.これは現代社会が「人は働くことで社会的に存在できる」ということでしょう.当にニートへ向けた言葉.
最近は挨拶も出来ない子供が多い.千尋も最初はそうでしたが,最後は「おばあちゃんありがとう」「お世話になりました」などと自然に言える子供になっています.
最初は階段をおそるおそる下りていた千尋ですが,千になってからは普通に歩いて降りています.剰え(読めるかな?)ハシゴまで上れるようになっています.ここにも千の成長が表されています.
成長したのは千だけではありません.坊も成長しています.千の肩に乗っているのは「風の谷のナウシカ」のパロディでしょうか.坊はカオナシの手に噛み付いて千を守ったり,糸車を回して糸を紡いでくれたりします.湯婆婆のところに戻った後は「千を泣かしたらバーバ嫌いになっちゃうからね」と湯婆婆を批判しています(笑)

★ハクとカオナシ
ハクとカオナシは表裏一体(ちょっとちがうかも?)です.
ハクの白い龍に対し,カオナシは真っ黒な塊.
ハクが湯屋を出て行こうとするのに対し,カオナシは湯屋に入ってこようとする.
ハクとカオナシは結局物語の中で出会っていません.
しかし,ハクとカオナシは一つのニガ団子を分けあう.
まあそのぐらいですが.
カオナシについてはこれまで宮崎アニメをごらんになって来た方には説明の必要がないでしょう.
ナウシカでのオウムの暴走,もののけ姫でのタタリ神の暴走と同じです.暴走する者に対して,怒りの原因を突き止め解放してやるという優しさ.ナウシカ(漫画の方)では虚無に飲み込まれる皇弟さまに「おいで」と手をさしのべ,解放された皇弟さまは光の中に消えてゼロになります.カオナシも同じ.主題歌「ゼロになる体 満たされてゆけ」です.
これはオクサレ様が体の汚れをはき出すところ,ハクがハンコをはき出すところ,カオナシが全部をはき出すところもイメージしての歌詞でしょう.
読めるかな?「カオナシは食べ物を牟った」

書くのが疲れたので最後に飛びましょう(笑)

最後,ハクとの別れのシーンで現実の世界に戻った千尋は,湯屋での出来事を忘れてしまうのだろうか?という疑問が湧きますが.両親と出会ったあと,一瞬振り向こうとした千尋の髪留め(銭婆婆に作ってもらったやつ)がキラッと光ります.まるでみんなが守ってくれているかのように.これで,現実の世界とは無縁ではなく,お互いがつながりあっているのだ,と認識できて終わります.
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チェック

コメント

実は今更ながら、一昨日初めて千と千尋の神隠しを観ましたww
参考になるねぇww

  • 2006/09/19(火) 17:04:19 |
  • URL |
  • 福井人25歳 #-
  • [ 編集 ]

こんど一緒に見よう☆

  • 2006/09/19(火) 21:33:06 |
  • URL |
  • nagoemon #-
  • [ 編集 ]

是非!その都度解説頼むわwwww

  • 2006/09/20(水) 00:02:40 |
  • URL |
  • 福井人25歳 #-
  • [ 編集 ]

解説より,台詞をキャラと一緒に言う方が得意だから!!(笑)

ラピュタとか見るとずーっとしゃべってるよ(ww

  • 2006/09/20(水) 22:21:09 |
  • URL |
  • nagoemon #-
  • [ 編集 ]

はじめまして

今更、この記事にコメント失礼します。
しかも突然・・・
千と千尋 主題歌 という検索からやって参りました。

2歳の息子が千と千尋~にハマっていて、
わたしも、もう何回と見ていますが、
解釈を迷うところなどたくさんありつつも、
毎回涙がでてしまうのです。

こちらの記事を拝見して、
鳥肌が立つ様な思いでした。
どこに正解があるのかは分からないけど、
こちらの解説?を胸に、もう一度見てみたいです。

歌詞、ほんとに、良いですよね。


トラバもつけさせて頂きます。
またお邪魔させていただきます。

  • 2006/12/24(日) 01:23:35 |
  • URL |
  • ゴーゴーちき #z1TyBeyY
  • [ 編集 ]

なんかすごいなw
千と~はおもんないと思っている人にはウケウリでその説明をさせていただこうと思います。

あーなるほどね。途中抜けている解説も時計ごとくお願いします”!!!

  • 2006/12/24(日) 02:55:10 |
  • URL |
  • あさだ #-
  • [ 編集 ]

みなさん

どうもありがとう.

というか,「千と千尋の神隠し」,俺の周りでは大不評な意見の人ばっかりだったんで,好きな人がいるとうれしいですね.

これからも宮崎アニメから目が離せません!!

  • 2006/12/24(日) 23:30:36 |
  • URL |
  • nagoemon #-
  • [ 編集 ]

お久しぶりです。

アリエッティについて、書いてくれないんですか?(わくわく

  • 2011/07/12(火) 23:42:19 |
  • URL |
  • あさだ #-
  • [ 編集 ]

Re: お久しぶりです。

> アリエッティについて、書いてくれないんですか?(わくわく


まだ見てないですw

  • 2011/07/19(火) 00:21:12 |
  • URL |
  • nagoemon #-
  • [ 編集 ]

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